第9回:「外国人社員の離職…理由は企業にある?」
〜“定着しない”のは誰のせい?原因と対策を考える〜
1. はじめに
- 「やっと採用できたのに辞めてしまった…」という声が後を絶たない
- 離職は“本人の問題”とされがちだが、企業側の環境・制度が要因のことも
- 離職理由を見つめ直すことで、定着率アップと信頼構築につながる
2. 外国人社員が離職する主な理由
離職理由 | 背景 | 企業の誤解 |
---|---|---|
コミュニケーション不安 | 言語・表現の壁/話す機会が少ない | 「本人が内向的」 |
キャリアが見えない | 昇進・昇給・教育の不透明さ | 「向上心がない」 |
職場内の疎外感 | 習慣・文化の違い/仲間意識の欠如 | 「馴染もうとしてない」 |
📌 本人の問題に“見えてしまう”ことこそが、構造的課題
3. 離職を防ぐための企業側の視点
- スタート時からの「関係構築」と「信頼形成」が肝心
- “キャリアの絵”を言語化して示す(制度、役割、将来像)
- 生活面支援やメンタル面の相談ルートも明示的に
4. 定着のヒント
- 定期的な「対話の場」づくり(上司×外国人社員の1on1面談)
- 評価制度の“見える化”+サポート側の教育
- “多文化チームのロールモデル”社員を育てる
5. ケース紹介
- 3ヶ月で辞めていた外国人社員が定着しはじめた中小企業の取り組み
- 離職防止に“面談チェックリスト”を導入した企業の事例
- 離職理由アンケートの分析から見えた“隠れた不満”
6. おわりに
- 離職は単なる“人材ロス”ではなく“信頼ロス”でもある
- 問題を“誰のせいか”で片づけず、“仕組み”で向き合うことが企業力
- 外国人社員の離職=“改善のサイン”。見逃さず動こう