認知症になったら again


改めて認知症になった時の問題点を整理していきましょう。
定期預金、生命保険、株、投資信託は金融機関に凍結されてしまいます。預貯金も同居する家族が交渉しても解約や引き出しはできなくなります。そうなると成年後見制度を申請するしかありませんが、一度申請したら途中でやめることはできません。つまりあなたが亡くなるまで続くのです。当然その期間が長いほど後見人への報酬も膨れ上がります。数百万円になることも珍しくありません。
さらに問題なのは成年後見人は本人の利益のための制度であり、家族の事情は考慮されないのです。

専門職の後見人の後見報酬は本人の持つ金融資産額に比例しています。月額換算で2~6万円の報酬で、年間に24~72万円にもなります。これが亡くなるまで続くのですから先ほど挙げた数百万が極端な話でないのはご理解いただけるでしょう。

繰り返しますが、認知症になってからでは、そのままにしておくか成年後見制度を利用するかしか選べません。なってからでは遅いのです。このことはよく覚えておいてください。