続いては年金と生活保護の違いについてです。どちらも自分の収入だけでは暮らしていけない人のための国からの金銭の給付、って感じがしますが、実は全く違います。
まず公的年金は、すべての国民を対象に、老後の生活などの基礎的な部分を保障するもので、原則として収入や資産に関係なく収めた保険料に応じた額を受け取ることができるものです。
障害年金や遺族年金も基本的には同様の制度となっています。
一方で生活保護は、生活に困窮する人に対する最低生活の保障で、本人の収入・資産などを厳密に調査したうえで、生活保護基準との差額を国の負担(税金)で給付するものです。
ちなみに老齢年金の受給者は4044万人、障害年金231万人、遺族年金678万人、生活保護は201万人くらいです。
それを支えている現役世代の数は6729万人。そりゃあ厳しくなりますよね。