おひとり様の終活ってどうすればいいの? その4


最後の段階は「自分の死後」です。
死んだあとはどうでもいい、と考える人もいますが、本当にそれでいいですか?
一緒に考えてみましょう。

おひとり様だと孤独死の恐れも多々あります。そんな場合は誰が発見してくれるのでしょうか
どうでもいいといっても、さすがに腐乱して異臭騒ぎになり発見されるは嫌だと思いませんか。

続いては遺体の引き取り、埋葬などの手続きはどうなるでしょう。
警察はそういう場合は、結構遠い親族まで調べて連絡するそうです。
遠い親族をたらいまわしにされるのも、あまりいい気はしませんね。

自宅の遺品の処理はどうでしょう。
これは、まあ捨ててもらって構わない、といったところでしょうか。
でも思い入れのあるものだったら、お気に入りのものを棺に入れてもらうとか頼んでおくとか、ほかに趣味の同じ人たちに譲るとかのほうがよくないですか。

ちなみに相続人がいない場合は、預貯金、有価証券、不動産、農地などの父祖伝来の資産や自分が築いた資産は国のものになります。
これは知っておいたほうがいいと思います。
それで有効活用してくれるならいいよ、というならもちろんそれでいいです。
でも、国に取られるくらいなら知り合いにあげたい、もしくは関心のある団体に寄付したい、とすこしでも思うならば一度考えてみることをお勧めします。
なぜなら、遺言を残しておけば、それが実現できるからです。
そこで一つ注意ですが、法定相続人がいない場合の遺言書は正式なものでないと認められません。
よくあるエンディングノートに書いたくらいでは、遺言書としての効力はなく、金銭的な面は何の役にも立たないです。そんな残念なことにならないよう注意しましょう。

正式な遺言は、形式がかっちり決まっていて、その通りでないと無効となってしまう場合があります。
正式な方法というのは、1.自筆遺言書 2.公証役場での遺言(口述)となるので、自分が対応できるうちにしておかないと手遅れになることもあるので注意してください。

まだまだと思っていても、まずは今だったらどうする、というのを作成しておくとよいです。
気が変わったらまた作り直せばいいのですから。
注意としては、遺言書を奥底にしまいこんでしまわないことです。
死後速やかに見つけてもらえなければ、それこそ無駄になってしましますから。