Q21 就労ビザが不要な仕事や条件はありますか?
日本で外国人が働く場合、原則として適切な「就労ビザ」が必要ですが、特定の条件下ではビザなしで働けるケースもあります。以下に、就労ビザが不要な仕事や条件について詳しく解説します。
1. 就労ビザが不要なケース
① 永住者・日本人の配偶者等
「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」の在留資格を持つ外国人は、職種を問わず自由に働くことができます。
② 資格外活動許可を得た場合
「留学」や「家族滞在」の在留資格を持つ外国人は、資格外活動許可を取得すれば、一定の条件下でアルバイトが可能です(週28時間以内など)。週28時間以内は1か所あたりでなく、複数の場合は合計のため、他に掛け持ちしていないかもしっかり確かめましょう。
③ 短期滞在での特定活動
例えば、ワーキングホリデー制度を利用している外国人は、特定の条件下で就労が認められています。
2. 就労ビザが不要な仕事の例
以下のような仕事は、特定の在留資格を持つ外国人であれば、ビザなしで働くことが可能です。
- 飲食店やコンビニでのアルバイト(資格外活動許可が必要)
- フリーランスの活動(報酬を受ける場合は注意が必要)
- 特定のボランティア活動(無報酬であれば問題なし)
ただし、単純労働(工場のライン作業、清掃業務など)は、一般的な就労ビザでは認められないため注意が必要です。
3. 企業が注意すべきポイント
外国人を雇用する際は、以下の点に注意しましょう。
✅ 在留資格の確認:雇用前に必ず在留カードを確認し、適切な資格かどうかをチェック。
✅ 資格外活動許可の有無:アルバイトの場合、資格外活動許可があるか確認。他に掛け持ちがないかも確認する。
✅ 労働条件の適正化:外国人労働者の権利を守るため、適切な労働環境を整備する。
まとめ
外国人が日本で働くには、基本的に就労ビザが必要ですが、特定の在留資格や条件によっては不要な場合もあります。企業としては、適切な雇用管理を行い、法令を遵守することが重要です。