第6回:「外国人社員のミス…誰がどう指導すべき?」
1. はじめに
- 外国人社員の成長と定着には「ミスへの対応」が大きなポイント
- 指導者の“在り方”が会社の風土にも影響する
2. 現場でよくある「ミス」とその背景
- 時間・納期の認識違い(母国では緩い・報告文化が希薄)
- 指示内容の誤解(言語の壁/同音異義語/省略表現)
- 「言われたことしかやらない」=主体性がない?
✅ ミスは単なる技術不足ではなく、文化・教育・指導方法によって生まれることが多い
3. 「誰が」指導するべきか
立場 | 指導の特徴 | 注意点 |
---|---|---|
直属の上司 | 業務理解が深く、日常的に関われる | 感情的な指導はNG |
教育係(先輩) | 信頼関係が築きやすい | 正しい知識があるか要確認 |
通訳・支援スタッフ | 言語面で安心を与える | あくまで補助的役割 |
💡現場では「複数の役割の連携」がベスト。指導内容は統一を心がけて
4. 「どう」指導すべきか
- ミスの内容ではなく「原因」にフォーカス
- 再発防止と同時に、意欲の維持が大切
- 自分で改善策を考えてもらう「問いかけ型」も効果的
- 見て覚えろ式ではなく「見せて、確認して、任せる」ステップ型指導
📌*「叱る」ではなく「気づかせる」。習慣化のためには時間をかけた指導が必要*
5. ケーススタディ
- 「報告の抜け→上司が怒る→関係悪化」からの立て直し
- ある企業で導入した“指導マニュアル+定期面談”の取り組み
- OJTの形骸化を防ぐためのチェックリスト活用
6. おわりに
- 外国人社員のミスは会社全体で支えるべき課題
- 上手な指導は「企業文化の共有」そのもの
- 叱るより、関係性を築くことが定着・活躍への一歩