1 IT業での外国人就労
IT業界は高度な技術と知識を必要とするため、外国人労働者が多く採用される業界の一つです。しかし、外国人を雇用する際には適切な就労ビザを取得することが不可欠です。以下では、IT業界で外国人を雇用する際の就労ビザ取得のポイントについて解説します。
必要なビザの種類
IT業界で外国人を雇用する場合、最も一般的に必要とされるビザは「技術・人文知識・国際業務ビザ」です。このビザは、高度な専門知識や技術を持つ外国人が取得することができます。
取得の要件
- 学歴:
- 大学卒業以上の学歴が必要です。特に、IT関連の学位を持っていることが望ましいです。
- 実務経験:
- 学歴がない場合でも、IT関連の業務において10年以上の実務経験があることが要件となります。
- 雇用契約:
- 雇用主との正式な雇用契約が必要です。契約内容には具体的な業務内容、給与、勤務時間などが含まれる必要があります。
ビザ申請のプロセス
- 書類の準備:
- 必要な書類として、履歴書、学位証明書、雇用契約書、職務内容説明書などがあります。
- 申請書の提出:
- 出入国在留管理局に申請書と必要書類を提出します。申請書には、雇用主の情報や雇用期間、業務内容などの詳細が記載されます。
- 審査と結果通知:
- 申請が受理されると、出入国在留管理局による審査が行われます。審査が完了すると、結果が通知されます。
注意点
- 日本語能力:
- IT業界では日本語能力が求められる場合もあります。特に、クライアントとのコミュニケーションが必要な業務では、日本語能力を証明する資格(例えば、JLPT)があると有利です。
- ビザの更新:
- 就労ビザは一度取得して終わりではありません。定期的な更新が必要です。更新には、雇用状況や職務内容が変わっていないことを証明する書類が必要です。
いかがでしょうか。実際には審査の状況により追加の資料の提出を求められることもあります。
当然、要件を満たしていないと判断されるとビザを取得することができません。
そうならないためにも、専門の行政書士に相談して進めるのがよいでしょう。