Q13: 就労ビザの種類にはどのようなものがありますか?
日本での就労を希望する外国人には、業務内容や専門性に応じてさまざまな種類の就労ビザが用意されています。本記事では、就労ビザの代表的な種類とその特徴を詳しく解説します。
1. 技術・人文知識・国際業務ビザ
- 対象職種:ITエンジニア、通訳、デザイナー、マーケティング専門家など。
- 特徴:専門的知識や技術を活用する職種が対象で、特に需要が高い分野です。
- 主な要件:関連分野の学位や実務経験が必要です。
2. 技能ビザ
- 対象職種:料理人、建築大工、ソムリエ、宝石職人など特定の技能を持つ職種。
- 特徴:伝統的な技能や特殊技術を用いる職種が対象。
- 主な要件:特定分野での実務経験や技術資格が求められます。
3. 高度専門職ビザ
- 対象職種:研究者、教授、企業経営者など。
- 特徴:ポイント制に基づき、高度な専門知識や技能を評価。家族の在留資格や在留期間の優遇措置があります。
- 主な要件:高度な学歴や職歴、研究業績などがポイント評価基準を満たすこと。
4. 経営・管理ビザ
- 対象職種:企業の経営者や事業管理者。
- 特徴:日本国内で事業を運営するための在留資格で、新規ビジネスの起業も含まれます。
- 主な要件:事業計画書や投資資金の証明が求められます。
5. 特定技能ビザ
- 対象職種:介護、建設、外食業など労働力不足が深刻な14分野。
- 特徴:労働力確保のために設けられたビザで、特定技能1号と2号があります。
- 主な要件:指定試験の合格または技能実習修了が必要です。
6. 教育ビザ
- 対象職種:語学教師、小中高等学校の教師など。
- 特徴:教育機関で働く外国人向けの在留資格。
- 主な要件:教育資格や関連する職務経験が求められます。
7. 医療ビザ
- 対象職種:医師、看護師、歯科医師など医療専門職。
- 特徴:高度な医療分野に従事する職種が対象。
- 主な要件:日本の国家資格取得や関連分野での専門的経験が必須です。
まとめ
就労ビザは、業務内容や専門性に応じた多様な種類があります。外国人を雇用する企業は、それぞれのビザの要件と特徴を理解し、適切な在留資格の取得を支援することが重要です。行政書士として、企業や外国人の方々が円滑に手続きを進められるよう、適切なアドバイスを提供してまいります。