今は昔、父が98歳の長寿を全うし、その遺産の整理をしてた時の話です。
父の住んでいた土地の名義変更をしなければと登記簿を調べてみると、祖父の名義のままであることが分かりました。
父には兄弟が5人いますが、長男の父が後を継いだため、この土地が父の者であることは全員が納得していることでした。そんなことから父は名義変更をせずにそのまま暮らしてきたと思われます。
なので、たとえ名義が父でなくとも誰も文句を言うことはないと思われ、最初はあまり気にもしていませんでした。
ところが、名義変更するには法定相続人全員の合意が必要だというのです。
父の兄弟は4人いますが、そのうちの3人はすでに亡くなっていました。
その場合は代襲相続と言ってその子供たちが法定相続人となるそうです。つまり私のいとこたちですが、全員で8人いましたが、そのうち2人はすでに亡くなっており、それぞれ子供が2人います。
そこに私と私の妹を加えると総勢13人が法定相続人になることが分かりました。
4-3+8-2+4+2=13!
13人の合意を取るのは大変でしたが、幸いにももめることはなく、無事に名義変更を終えることができました。
実際には法定相続人全員の戸籍をすべて入手するなど、自分でやるにはとても大変なことは行政書士の先生が引き受けてくれたので苦労しなかっただけなのですが。
というお話でした。めでたしめでたし。
実際に法定相続人が多数になるととても大変です。そんな時は専門家にお任せください。