【特集】言葉の壁を事故につなげない ―外国人社員の安全教育―

「分かりました」は本当に分かっている?
外国人社員の安全教育で最初に知っておきたいこと

外国人社員に安全ルールを説明したあと、
「分かりましたか?」と聞くと、
「はい、分かりました」と返ってくることがあります。

でも、本当に内容まで理解できているでしょうか。

外国人社員への安全教育で大切なのは、日本語が話せるかどうかだけで判断しないことです。

日常会話ができても、

  • 設備の専門用語
  • 作業現場の略語
  • 曖昧な指示
  • 危険を表す表現

などは、正確に理解できていないことがあります。

たとえば、
「異常があったら止めて」
と伝えても、「異常」が何を指すのか分からなければ、判断できません。

音なのか、においなのか、振動なのか、製品の状態なのか。
日本人社員なら経験から判断できることでも、外国人社員には具体的な説明が必要です。

「分かったふり」が起きることもある

外国人社員が「分かりました」と答えるのは、決していい加減だからとは限りません。
「何度も聞くと迷惑かもしれない」
「上司に分からないと言いにくい」
「日本語で質問する自信がない」

こうした理由から、十分に理解できていなくても「分かりました」と答えることがあります。

そのため、安全教育では、
「分かりましたか?」
だけで確認するのではなく、

「機械がおかしいときは、どうしますか?」
「この場所では何をしてはいけませんか?」

と、本人に答えてもらうことが重要です。
さらに、実際にやってもらえば、理解できているかをより確実に確認できます。

危ないのは「外国人だから」ではない

外国人社員がいると、
「日本語が通じないから危ない」
と考えてしまうことがあります。

しかし、本当に見直すべきなのは、会社の伝え方かもしれません。

日本人社員同士では、
「いつものやり方で」
「適当に調整して」
「危ないから気をつけて」
といった曖昧な言葉でも通じることがあります。

しかし、安全に関する指示では、こうした表現はできるだけ避ける必要があります。
外国人社員への安全教育を考えることは、会社の説明そのものを見直す機会にもなります。

安全教育は「伝えた」ではなく「伝わった」

安全教育で最も大切なのは、
会社が説明したかどうかではなく、本人に伝わったかどうか
です。

そのためには、

  • 短く具体的に話す
  • 一度にたくさん説明しない
  • 写真や実物を使う
  • 本人にやってもらう
  • 理解できたか確認する

といった工夫が有効です。

こうした方法は、外国人社員だけでなく、日本人の新人社員への教育にも役立ちます。
「外国人向けの特別な教育」と考えるのではなく、誰にでも伝わる安全教育に変えていくことが大切です。

次回は、「気をつけて」「ちゃんと確認して」といった曖昧な言葉を、どうすれば分かりやすい安全指示に変えられるのか。

やさしい日本語を使った安全教育のコツを、具体例を交えて紹介します。

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見よう見まねでまずはホームページを立ち上げてみました。これから少しずつレベルアップしていくと思うので、長い目で見てやってください。

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